---  Crate Engine Project 6  ---

 2004.12.11 WEST訪問

  エンジンを始動させることにより、新たな問題が見えてきた。
赤く光るヘッダーズの熱量は尋常ではなく、プラグのブーツを始め、周りにあるものを溶かしてしまう。
フロアー・パネルも焦げ臭くなるだろう。
いくつかの対策は講じたが、まだまだ戦いは続く。
 

また、オイルパンとパワステ・ロッドの干渉も対策しなくてはならない問題だ。
ヘッダーズとステアリング・ギアボックスも干渉している。
オイルパンの形は変更する予定ではあるが、それだけでは解決しそうに無い。
ラック&ピニオンに変更することにより、解決できるかもしれない。

まずは、ドラッグ・レーシングマシンさながらのこのエグゾースト・ノートを聞いてくれ!
 

ハイ・コンプレッション・エンジンでは、再起動時にセルが回りきらないことが度々ある。
今回は、バッテリーを最強と思われるDEKA製に変更。
効果はテキメンだった。


2004.12.15 ブレーキ・ブースター

  必要以上に大きいZZ572のバルブカバー。
バルブカバーとの干渉で、標準のブレーキ・ブースターは使用できない。
しかし、このカバーこそが9.4リッターCrate Engineを主張できるわずかなポイントだ。
ならば、ブレーキブースターを小径にするしかない。
写真は、今回輸入されたブレーキブースター。
これなら、装着可能だ。
今日の勝利に乾杯!
 


2004.12.25 WEST訪問

年末のご挨拶でWEST訪問。
同時に、2005年作業の打ち合わせを行う。

WEST5号車にも、新たなプロジェクトが開始されるようだ。
 
2005年は、C6 Z06が導入されるのが楽しみだ。
もちろん、1969Vetteは早期に走らせる。
たくさんの応援ありがとうございます。
2005年も全開でがんばります。
引き続き応援よろしく!


2005.01.06 WEST訪問

今年の作業方針を確認するためにWESTを訪問。
長時間にわたり、金沢代表と意見を交換する。
現在、大きな問題となっているステアリング系、オイルパンの加工の方針を決定する。
作業のほうは、エンジン始動後からは大きな進展をしていない。
工場内では、一般修理作業も待ち行列があるため、手間のかかる開発作業は、
まとまった時間が取れるタイミングでなければ、なかなか着手できない。
それは、WESTのレースカーでも、ショップカーに準ずる仕上がりの、この1969Vetteでも同じなのだ。
長年のお客である私も、それを理解して付き合っている。
それに、私の1969Vetteを完成させる事ができるShopは、この日本にWESTしか存在しない。
今は、次のストーリーの展開を待つ。
それも、重要な作業だ。


写真は、この日仕上がったC3コブラ・ボディ。
迫力あるボディだ。



2005.02.16 WEST電話連絡

パーツの手配が完了して、入荷待ちとのこと。
春の気配を感じながら、私たちの冬眠の終了も近づいてきた。


2005.02.21 思考

いつも全開で駆け抜けるのが好きだ。
ただ待つのは性分に合わない。
やめてしまえば楽になるのだが、もう後ろに道は無い。
1996年の夏、こいつに出会ってしまったのが、不運の始まりだ。
必ず完成させる。必ず完成させる。


2005.02.24 策

オイルパンとパワステ・ロッドの干渉、そしてヘッダーズとステアリング・ギアボックスの干渉。
Dead Endのように見えたこの問題の対処を開始した。
写真は届いていないが、まず、ステアリング・ギアボックスのケースを可能な限り削った。
そして、ヘッダーズはわずかに叩いた。
オイルパンも使用可能な物が見つかりそうだ。
そして、パワステ・ロッドは取り付け部分にスペーサーを作成した。
強度も充分に考慮している。
エグゾースト・パイプは、予定通りサイドを経由して、リヤ・タイヤ手前でフロアー下に潜らせる。
そこからは、オーバル・パイプに変更してグランド・クリアランスを確保するのだ。
ここに来て、問題となったのがサイレンサだ。
ちょうど、スペアタイヤのあった部分にサイレンサを作成するわけだが、
全長は400mm程度しか確保できない。
ここにも、策が必要だ。
テールパイプの形状は、少々派手になってしまうかもしれない。
問題があれば、策を練る。
それはあたかも、ライブドアとフジテレビの攻防戦のようだ。
最後に勝つのは思いの強い者なのだ。




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