---  Crate Engine Project 10  ---

 2005.07.9 サイドカバー

エグゾーストのサイドカバーが到着した。
到着したのはFRP製だ。
これに塗装を施すよりも、アルミ製の物を発注しなおしたほうが良さそうだ。


オイルクーラーの配管も完了した。
また、ブローバイの処理も完成している。

作成中のマフラーが出来上がれば、いよいよ走行が可能になる。
そのマフラーも、仕上げの段階に入っているらしい。
しかし、そこに確なゴールがあるわけではない。
これだけ未知の領域に踏み込んだのだ。
冷却性能、エンジン本体の振れ具合、ブレーキの効き・・・・。
走行して初めて確認できる項目も多数存在する。


2005.08.28 サイドパイプ変更

サイドパイプの取り回しには、かなりの苦労があるようだ。
89φともなると、曲げ部分に余計に距離が必要になる。
持ち上げて、寄せて、下げて楕円にする。
手の込んだ加工が、お判りいただけるだろうか?
解決策を求め、複雑化する形状。
苦悩する人生の様相だ。
 


2005.09.05 サイレンサの位置決め

サイドパイプの美しい出来ばえが良く判るショット。
サイレンサのように太いパイプは力強い印象だ。
また曲げ加工によりC3として前例のない、正体不明な印象を加えている。

巨大なサイレンサへ導くのは、このシステムの目玉であるオーバルパイプ。
この部分はハイッテクな現代の香りがする。

 
ジャッキアップした写真を見ると、
ヘッダーズの論理的な長さ&太さ、グランドクリアランス等の関係から、

これが唯一のソリューションである事が理解できる。
さすがはWEST。
ここにきて、ゲームが動き始めた。


2005.09.07 見え始めた完成予想図

各部のソリューションが固まり、やっと今回のプロジェクトの完成形が見え始めた。
各部の出来上がりをチェックし、残作業を洗い出してみた。
IMSA用のヘッダーズを改良し、新規作成した集合部分から、
曲線を描くサイドパイプに繋がる。
サイドパイプをフレーム下へ収めるために
オーバルパイプへ変換する。
この部品は、曲がりながら円→楕円に変換する優れものだ。
しかも断面積を変化させないように設計されている。

←写真は右サイドのオーバル変換パイプ
オーバルパイプは、フロア下をサイドから中央に集められる。
そして、中央部分で円形へ再変換される。
この後ろにサイレンサが取り付けられるのだ。
リーフをカーボン・ファイバーに変更すれば、
さらにクリアランスが稼げる。
しかし、足回りのセッティングは煮詰まっているので、
今回は条件を変更しない。 今後の課題だ。
巨大なサイレンサの入り口と出口では、
底面ぎりぎりにパイプが繋がる。
しかし、消音効果を得るため、内部では中央部を通すことになる。
サイレンサ内部では、パンチングが施されたパイプを用いる。
このパイプをX状に繋げる事によって、さらなるトルクUPを狙う。

音のミキシングもここで行うのだ。
サイドから排気した場合は、このような細かい芸ができない。
サイドカバーは前端部分を切断し、集合パイプを露出させる。
後端の排気口の部分は塞ぐ事になるだろう。
まずは、加工する部分の下絵を綿密に書き込んでいく。
亀裂が発見されていた、フロント・スタビライザーのブッシュは、
別のパーツを加工して取り付けた。
高性能オイル・フィルターHP4は、左ヘッダーズ後方に装着した。
ヘッダーズの熱量は、バンテージだけでは防げない。

白い紙は、作成中の遮熱板の型紙。
予想以上に大きいエンジンの振れは、
ワイヤー状のスタビライザーを装着し、補器類との干渉を防ぐ。

今日も、WESTにはカスタマイズ中のコルベットが集まっていた。


2005.09.16 サイレンサ内部

サイレンサの内部を貫通するパイプが出来上がった。
どのようなエグゾースト・ノートが響くのだろうか?
試験走行までの日程が引けそうになってきた。



直線上に配置