---  Crate Engine Project 11  ---

 2005.09.18 WEST訪問

マフラーの完成に向けて、金沢代表と打ち合わせた。
テールのフィニッシュに関して、音質に関してなどだ。
既に長めのエグゾースト・パイプになってはいるが、音質としては高音を意識した仕上がりをお願いした。
パンチングされたサイレンサ内部のパイプは、
そのパンチングの径によっても音質が変わるそうだ。
そのパイプにステンレスの金属たわしを巻きつけた。
その周りをグラスウールでさらに巻くのだ。
写真では分かりにくいが、作業は床にビニールを
敷いて行われていた。
作業へのこだわりが感じられる。
サイレンサの内部でもバランサ・パイプを作成した。
しかし、効果によっては、サイレンサ手前のこの部分に
フランジを新設してバランサ・パイプを増やす事も考えられる。
例えば、ZR-1のテールエンド。
後方にストレートに伸ばすのではなく、
中央に寄せて斜めにカットしている。

「カッコイイ」と言う事がどういうことかを知っているからできる業だ。
頭でイメージするものは、必ず現実のものとする。
妥協しないことが、金沢代表の流儀なのかもしれない。
C5にオイル・クーラーを取り付けるためには、
オイルの取り出し口を新設しなければならない。
左はアメリカ製の市販パーツ。
径が細く油圧も上がってしまう。
右は、WEST製のパーツ。
せっかく付けるのならば、性能が良いほうがお奨めだ。

 --- 最近気になるマシン ---
C3のデザインを進化させたコブラボディ。
コブラのオーダーも多数入っている様子だ。
新車のように仕上げられたシルバーのコブラ。
作成中のコブラの中でも、
1974〜1977と思われるこいつは、怪しさ抜群だ。
白と黒のアイアン。
当然気になる。
コイルオーバー、ブレンボ、フレーム補強など
フルチューンされたZR-1

いい音だ。
可変式のウイング。
装着方法が美しい。


2005.09.24 エグゾースト完成

サイレンサーが溶接された
これにより、全てのエグゾーストのシステムが完成した。
サイドパイプからセンターへの大掛かりな構造
巨大なサイレンサと、テールパイプ

装着開始!
サイドパイプを差し込み、
サイレンサを少しづつ持ち上げていく。

設計通り、精度良く出来上がっている。
取り付け部分も全て問題なしだ。
これだけ複雑な形状を、歪み無く溶接するとは、
さすがだ。

そしてエンジン始動
巨大なサイレンサの作成により、音量はかなり抑えられてはいるが、
9.4リッターの排気量はお世辞にも静かとは言えない。
全開を与えると、甲高いエグゾースト・ノートに変化するだろう。
コックピットに伝わる振動は、この1969Vetteが得た非日常的な加速を予感させる。

ドライバーとしての勘が、自分の力量を超えた相手を前にした事を伝えてきた。
しかし、戻る道などどこにもない。
走行試験に向けて、作業続行だ。




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