---  Crate Engine Project 12  ---

 2005.10.12 稲村工場長より

WEST稲村工場長より連絡があり、現在対策中の問題についての説明をいただいた。
その1:バルブカバーのオイル滲み
通常考えられないことであるが、バルブカバーの「572」と磨きこんだ
マークから、オイルが滲み出てきている。
アルミの材質自体に巣があるのだ。
このエンジンは、最新のLS7と同じ現代の製品である。
現代においても、これがアメリカの工作レベルの実態なのだろう。
GMが対応するかどうかは不明だが、一応クレームは言ってみたい。
その2:ブレーキブースター
バルブカバーとの干渉を避けるために7インチまで小型化した
ブレーキブースター。
敷地内での走行の結果、パワー不足であるとの結論に至った。
バルブカバーを、ローラーロッカーなどと接触しない、
ぎりぎりまで小型のものに交換した上で、
ブレーキブースターを9インチに戻す事を検討する。
必要があれば、バルブカバーをカットすることも考えている。
その3:リヤスタビライザーの接触
右のリヤスタビライザーが、わずかにタイヤに接触するようだ。
エーデルブロックのホイールを選択した時点で、発生したらしい。
まずは、5ミリのスペーサーを入れて様子を見ることにした。
そのほかにも、ボンネットが完全には閉まらなかったり、リヤのリーフの硬さが若干不足していたり、
エアの導入方法を変更したりと、今後問題になるであろう事は山積している。
しかし、考えているだけでは前進しない。
まずは、走らせる。
その後、発生した問題点を整理して、次のSTEPでさらなる改良を加えることにした。
そう、最初から完璧を求める事こそが、愚行なのだ。

2005.10.18 金沢代表より

WEST金沢代表より連絡があり、ブレーキ関係の対策に関して説明をいただいた。
懸案になっていた、ブースターの件はどうにか7インチのままでも問題ないとの事。
ただし、現在使用している8 piston に関しては、他のシステムとのマッチングから、交換を提案いただいた。
特にブレーキパッドに関しては、初期制動の改善が必要との指摘をいただいた。
踏み込めば効くブレーキではあったが、確かに性能の良い
4 pistonの方が安心かもしれない。
あるいは、現行システムのまま性能の良いパッドを探すか、作るか?
620馬力を止める事は、大変重要な事だ。

試走によりエグゾースト・ノートの確認もできたそうだ。
アイドリングではハイカム特有の「バラッバラッ」という音がするが、
高回転になるに従い、「カーン」という高音に変化していくとの事。
また、パワーのあるSmall-Blockのように鋭く反応するとの事である。
もちろん、まだ全開を経験した者は誰もいない。
いよいよ、ステアリングを握る時が来たようだ。



↑GMのZZ572コマーシャル・ムービーが見れるサイト↑

今後は、チルトステアリング、コイルオーバー・サスなども検討に入る。



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