カスタマイズポイント


 --- ボディ ---


ラジエター後方の熱気を排出するために、わずかにアウトレットを
設けられたL-88フードと排気管回りの造形以外は、ほぼオリジナルのボディである。
しかし、FRPは軽量化のため約200kgも削り落とされている。
さらに、入念に面を出されたボディには、最高の技術で塗装が施されている。
未完成であることを主張するために、サイドロッカー・パネルは装着していない。
写真右下はオリジナル。排気管の位置が異なる。


--- エンジン ---

Big-Block 427cui(7,000cc)
レース用のエンジンを専門で扱う会社に依頼したもの。
各部は完全にバランスが取られている。
もともと、7000rpm以上まで一気に吹け上がるエンジンの
Holleyを取り外し、Acsel社のMulti-Point Fuel Injectionに変更。
インテーク・マニホールドは、おそらくEdelbrock社のVictor Jr.を基に作成されたものだ。
プログラムは全く情報がない状態からデータ採取し、今日に至る。
現在、400hp程度だが、最終的には 500hpは軽くクリアできる。 
点火系等、エンジンマネージメントは全て見直しされている。
大排気量ではあるが、完全な高回転型エンジンである。
コンピュータ制御によって一発始動も可能になった。

大地を揺るがすパワーは、ダグナッシュの5速へと伝達される。

--- 排気系 ---

排気ポートからは、Hookerのヘッダーズが排気共鳴を作り出す。
その後方の、70Φでワンオフされたステンレス・マフラーはWESTの作品。
中央部でH型に接合され、後方に2箇所の消音装置を持つ。
スペアタイヤは外され、中央から排気する。
高回転で発生する乾いた甲高い排気音は、レースカーそのもの。

一般的なアメリカンV8のドロドロ音とはかけ離れた音色だ。

--- 冷却系 ---

ヘッダーズにはバンテージ、大型のラジエターを傾斜させて装着。
オイルクーラーの装着、電動ファン&シュラウドなど、全てのクーリング手段を取っている。
さらに、ボンネット内の空気の流れを作り出すために、研究に研究を重ね、
ラジエター後方の熱気を、ボンネット上部のアウトレットから排出、
ラジエター前方のフレッシュ・エアの一部をボンネット前方より左右に振り分け、
エア・クリーナーに導入する作りとした。
もはや、オーバーヒートやパーコレーションは発生しない。

一般車両のように、渋滞する公道を走行することが可能になった。

--- ライト ---

JUNKによってワンオフされた、ライトユニット。
全く新しい造形だ。
このキットはGRANTから販売を開始する。
ノーマルのC3がバキュームでパタパタと開閉するのに対して、
クールに電動で開閉する。
小径の3連にすることにより、最小限のリフトアップに抑えられている。
ハイビーム、ロービーム共にHID化することにより、夜間の確実な視界が約束された。
内側は、ポジション・ランプであるが、点灯時に不思議な表情を作り出している。
写真下は、ノーマルのシールドビーム。



--- メーターパネル ---

スピード・タコ・燃料・水温・油温・油圧・電圧・電流・シリンダヘッドテンプ
バキューム・ミニタコ・アワーメータが装着されたメーターパネル。
もちろん、ワンオフ。
32Φのグラントのステアリングは、この車が優等生ではない事を表現している。
エアコン、ヒーター、オーディオは装着されていない。
写真下は純正パネル。



--- シート&シートベルト ---

コンバーチブルの良さを残すために、サイズの小さなバケット・シートを装着している。
いわゆる、コブラ・バケット。
シートベルトはWillans6点式! F1仕様だ。

--- ロールゲージ ---
ワンオフされた4点のロールゲージは、WESTの作品。
その後JUNKによって改良されている。
コンバーチブルのボディの弱さを、完全に補っている。


--- サスペンション ---
基本的にGuldstrandのコイル、リーフ、ブッシュ等で構成している。
ショックはBilstein。
アジャスタブルのスタビライザーも追加される。
ロールを抑えた走りは、コーナリング・ダンサーと呼ぶにふさわしい。


--- ブレーキ ---

フロントは大径のドリルド・ディスクに8potキャリパー。
リアには6potキャリパー。
必要があれば、暴力的な制動力を発揮する。
大げさなシートベルトは、伊達ではないのだ。


--- タイヤ&ホイール ---

スタイリングも、性能のうち。
ホイールはイーデルブロック454ホイールのクローム。
クラシカルで、かっこいい。
タイヤはポテンザRE01。性能重視だ。
F:235/45-ZR17 R:265/40ZR-17
グリップ力は良好。ワンダリングの発生も大幅に抑えられている。



直線上に配置