---  Crate Engine Project 2  ---

2004.09.10  9.4リッターエンジン 日本上陸!

これまで愛用した427もすばらしいエンジンだった。
古い構造ではあるが、高回転までためらいなく回り、周囲を官能的な音に包んだ。
WESTで調整後はHolley装着のままで、470hpを記録した。
さらに、インジェクション化も一応の結果を出すことができた。
私がVette Maniaでなければ、ここで話は完結していたことだろう。

WESTの金沢代表に依頼したのは、調整と修理であった。
多くの意見を交換する中で、金沢代表が提案した内容はCrate Engineと言う選択であった。
エンジンを、現代の先端テクノロジで作られたGM Performance parts製の物に変更する。
私がこの427にどれほどの時間と労力を費やしたかは、金沢代表も知っている。
しかしこの提案は、「もし、ZAKIさんの1969が私の車だったら、このような方向性を持たせる」という、
極めて真剣で親身なものであった。
そして、その結論は私の求めるVetteの方向性と合致した。
ただ、572エンジンを積むなどという発想は、私の想像の域を遥かに超えている。
Vetteの世界を知り尽くしたスペシャリストだからこそ、可能な提案だ。

502を改造して572としたエンジンは、いくつか存在しているであろうが、
このGM製ZZ572/620 Deluxe Crate Engineが日本に上陸するのは、おそらくこれが初めてになる。

そして、まさしく木枠に収められたエンジンが、到着したのだ。
早速、金沢代表と共に開封し各部の構造をチェックする。
金沢代表によると、このエンジンにはいくつかの驚くべき(進化した)箇所があると言う。
それは、後日レポートするとして、まずは572到着風景のスナップをいくつか掲載することにしよう。


2004.09.19 427 vs 572


ついに427の任務が終了し、572へと引き継がれる


572のために空けられた、エンジンルーム。


572と427の比較。572のHEAD周りが大きい。
572搭載の作業は、全て現物合わせとなる。
572のプーリーにはカウンターウエイトが無い。


後ろから見るとこんな具合。
572のフライホイールにも、カウンターウエイトが無い。
クランク単体でバランスが取れているタイプだ。
427は巨大なオイルパンが目立ちます。



直線上に配置